各地の日系の祭りには、どこか日本の古き良き雰囲気が漂う。故郷・岐阜の地元公民館での町内会や、学生時代の文化祭を思い起こし懐かしい気分になる。
ただ難点なのは、どこも似たり寄ったりな所だ。必ず焼きソバを勧められ、餅つき。そして変り種といっても、金魚すくい、流しそうめんといったところか。
思えば子どもの頃、地元の町内会では肝試しが夏の恒例行事だった。高校の文化祭でも、教室を舞台に手作りお化け屋敷があった。治安上、夜道での肝試しはムリだが、驚かす趣向はブラジル人にもウケそうな気がする。
聖南西地区の日語学校の合宿ではすでに肝試しをやっており好評だと聞く。ただし、一般向けだとお化けや幽霊のイメージが日本風になる辺り、西洋風一辺倒のブラジル人の〃受け〃は少々心配だ。日常のアサウトとかの方がはるかに怖い当地では、和風お化けはあまり迫力ないか? (祐)