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ラヴァ・ジャット=ドゥケ氏を再逮捕し起訴=ヴァカリも告発対象に=PTに420万レ渡る?=合計1億3500万レ動く

 連邦検察庁は16日、ラヴァ・ジャット作戦で摘発されたペトロブラス社(PB)サービス部絡みの四つの契約の計1億3500万レアルの横流しに関し、関与が疑われる27人を起訴した。注目されるのは、この日再逮捕されたPB元サービス部長のレナト・ドゥケ氏や、労働者党(PT)中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット氏の2人だ。今回の起訴はサービス部絡みの告訴の第1弾に過ぎない。17日付伯字紙が報じている。

 16日午前、リオの自宅にいたドゥケ氏は資金洗浄、収賄、犯罪組織形成の容疑で再逮捕され、パラナ州クリチバの連邦警察に連行された。自宅にあった美術作品131点も同時に押収された。
 今回のドゥケ氏再逮捕の理由は、同被告が昨年12月以降、スイスにある口座の残金2056万ユーロをモナコ公国などにある口座に移したことが確認されたことだ。同被告は昨年11月に逮捕されたが、釈放後に金を動かした上、それを申告しておらず、新たな資金洗浄の容疑に問われた。
 今回の起訴はこれまでの捜査で判明した、カルテルを組んでいた16企業がPBサービス部と結んだ、ジェツリオ・ヴァルガス製油所(Repar)とパウリーニア製油所(Replan)ならびに二つのガス輸送管設置関連の事業契約で、合計1億3500万レアルが横流しされていたというものだ。
 この内1億1100万レアルがReparのもので、ヴァカリ氏はそレアルらの賄賂の内、420万レアルほどをPTへの政党献金の形で支払うよう仕向けたという。政治献金は2008、10年に24回に分割して払われており、「PTへの合法的な献金であるかのように見せかけていた」と、連邦捜査官のデウタン・ダラグノール氏は分析している。
 また、3600万レアル相当は、今回告発された27人の1人でもあるブローカー、アジル・アサド氏所有の架空企業5社を通じ、1100万レアルはトーヨー・セタル社のジュリオ・カマルゴ被告やドゥケ氏のカバン持ちともされるマリオ・ゴエス被告の架空企業を通じて、ドゥケ氏やサービス部元課長のペドロ・バルスコ氏に払われたと見られている。
 連邦検察庁は、ドゥケ氏やヴァッカリ氏、先に起訴されたPB元国際部長のネストル・セルヴェロー被告やロビーストのフェルナンド・バイアノ被告が報奨つきの供述に応じれば、PTや民主運動党(PMDB)の関与者を更に探り出すことが出来ると期待している。