ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ州=118市でデング熱流行=北部海岸の客足も落ちる

サンパウロ州=118市でデング熱流行=北部海岸の客足も落ちる

 【既報関連】全国一デング熱患者が多いサンパウロ州では、645の市町村中604市で患者が確認され、118市は流行状態と15、18日付エスタード紙が報じた。
 12日発表の統一医療健康システム(SUS)の集計によると、サンパウロ州でデング熱と診断された人は12万3738人で昨年同期比692%増。人口10万人当たりの患者発生率は281人で、10万人当たり300人超の流行状態まで僅かだ。
 デング熱と診断された患者が1人はいる市で、今年の患者の数が昨年の年間総数を超えたのは218市で、内118市は人口10万人当たりの患者が300人を超える流行状態に陥っている。
 中には、昨年1年間の患者数が2人なのに今年は既に559人が感染したサウト・デ・ピラポーラのように、2万7555%増という町もある。
 ソロカバでは1日700人がデング熱と診断され、6月までの患者数は4万5千人に達する見込みだ。人口11万8200人のカタンドゥーヴァは7649人が罹患し、15人が死亡。死因調査中の死者も19人いるが、「医師がデング熱と診断したのに死亡証明には死因不明と書かれていた」「デング熱で死んだはずなのに、証明書には心臓病と書かれていた」といった声もあり、市議会が調査のための特別委員会を設置した。
 北部海岸のカラグアタトゥーバでは968人の患者が確認され、457人が検査中で、イーリャベーラ、サンセバスチオンを含む患者数は1218人。同地区では4月5日のパスコア(復活祭)などのホテル予約が例年を下回り、チラデンテスの予約がキャンセルされたホテルもあるという。