19日からサンパウロ市内で、4回目となる「環境映画祭」がスタートする。
この環境映画祭は、2012年にはじまったもので、環境問題を取り扱った映画の上映を行なうものだ。
「映画で環境問題」と言ってもピンと来ない方が多いかもしれないが、上映作品巣は50を超えるほど豊富で、テーマも「生物多様性」「エネルギー」「都市問題」「消費」「貧困」「天然資源」などジャンル別に整理されてもいる。出展もブラジルをはじめ、アメリカやフランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、ロシア、韓国、ベトナムなど多岐にわたっているが、残念ながら日本からの作品はない。
また、南米からの出展作にはコンペティションが行なわれ、さらに環境問題のドキュメンタリーの歴史的名作なども上演される。
今回の最大の目玉は、今年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされた「ソルト・オブ・ジ・アース(オ・サウ・ダ・テッラ)」の上演だ。これはブラジルを代表する報道カメラマン、セバスチアン・サウガードを追ったドキュメンタリーで、息子のジュリアーノがドイツの世界的監督ヴィム・ヴェンダースと共に監督をつとめたことでも話題を呼んでいた。
この映画は3月26日から正式には一般公開されるが、21日の23時45分に、パウリスタ大通りにあるレゼルヴァ・クウツラルで、今回の映画祭にあわせた先行上映会も行なわれる。
この環境映画祭の開催期間は19~29日まで、市内の5つの映画館で行なわれる。
詳細はhttp://www.ecofalante.org.br/まで。