19日午後、大雨がサンパウロ州を襲い、大サンパウロ市圏では複数の河川が溢れて2人が流され、コンゴーニャス空港も離着陸が約1時間ストップした。流された2人の内1人は依然行方不明と20日付伯字各紙が報じている。
湿度が高い上に気温が上昇した19日は、サンパウロ市内全域に強い雨が拡がった。サンパウロ市南部カンポ・リンポ区のモーロ・ド・S川は午後3時5分、イピランガ川は午後3時20分に氾濫した。サンパウロ市非常事態管理センター(CGE)によると、両河川の流れる一帯では1時間に50ミリの雨が降った。
モエマ地区も大きな影響を受けた。道路に水があふれ、流された車が山のように重なった。市内全域では40地点が冠水し、その内33地点は通行不能となったため、午後4時の渋滞は平均を大きく上回った。
タボアン・ダ・セーラ市でも川が増水し、車が流されたりした。少なくとも5人が増水した水に囲まれて孤立したが、軍警のヘリによって救助された。ジョゼ・フォンセカ・シルバさん(69)は車を運転中に濁流にのまれ、車ごと川に流された。被害者の家族は車を本人のものだと確認し、消防隊も捜索を続けたが、20日正午過ぎの時点でもシルバさんの行方は分かっていない。
サンパウロ市より西に約140キロのイタペチニンガ市では高速道への入り口に近い埋立地で土砂崩れが起き、市防災局が民家10軒と幼稚園1軒に避難命令を出したため、11世帯が近隣の学校に避難した。
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