サンパウロ州フランカ市で22日、農園を狙った3人組の強盗団が60匹の犬に攻撃され、ほうほうの体で逃げ出すという事件が起きた。
農園に住む教師のヴァレリア・リベイロさん(42)と15歳の娘が庭で不審な物音がするのに気づいたのは22日の未明だ。
ヴァレリアさんはすぐに警察にも通報。それに気づいた強盗達は、玄関の扉を破ろうとし始めたが、車の警報がなり始めた上、農園内で飼っている犬60匹がそれに気づいて吠え立て、噛みつこうとしたため、それ以上何も出来ず、慌てふためいて逃げ出したという。
電動式の門を壊して農園内に侵入した強盗達は車に備え付けてあったラジオだけを奪って逃げたが、警察が到着したのは強盗達が逃げ去った後だったため、逮捕者はゼロだった。
ヴァレリアさんは同市の動物愛護団体のボランティアで、飼い主がいない犬や虐待された犬など計60匹を自分達が住む農園で世話している。
事件当夜、強盗達を追い払った犬の中には、目が見えない、足が不自由など、様々な障害を持った犬も混じっていたが、ヴァレリアさん一家を守ろうとして強盗達に向かっていった。犬に吠え立てられ、飛びかかられた強盗達は、ガラスのビンなどで身を守ろうとしたらしく、ケガをした犬も何匹かいたが、命には別状はないという。(23日付G1サイトより)