パナソニック・ド・ブラジルの村上廣高社長(58、兵庫)が退任するにあたり、ドイツから松下理一さん(48、大阪)が4月1日付けで新社長に就任する。
村上さんは3年間の当地在任中、2012年9月に冷蔵庫、14年2月には洗濯機の生産を開始した。同社の白物家電は中国などアジアが中心のため、中南米で生産できることは「画期的」と語り、「ラインナップも増えてきて、販売台数も伸びている。どちらも『音が静か』と評価が高い」と喜んだ。
「3年間で大体のミッションは果たした。来年の五輪のグローバル・スポンサーという後ろ盾で宣伝し、当地でのブランドの存在感を高めていきたい」との期待を後任に託した。
松下さんはフランス、イギリス、スペインなど欧州諸国に合計16年間も赴任した。最終勤務地はドイツで、現在は出張ベースで滞伯している。
「欧州は40カ国の中を商品が行き来して自由度が高かったが、ブラジルは一国の中に州ごとの異なる規制がある。ビジネス環境の違いが面白い」とブラジル初赴任の印象を語る。
「今まではAV機器が中心だったが、これからは五輪に向け、白物家電や、省電力などのインフラ事業にシフトし、新しいパナソニックのイメージを作っていきたい。色々な技術があるので、展開できるものから導入し、ブラジルに貢献できれば」と抱負を述べた。
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