現在、ヨーロッパでセレソンが欧州遠征を行なっている最中だが、その一方で「五輪セレソン」も親善試合を行なっている。
サッカーは、いよいよ来年に迫ったリオ五輪で最も注目される競技だ。特にブラジル・サッカー界にとっては、唯一優勝を経験していない大型大会ということもあり、地元開催での優勝は悲願でもある。
そのため、五輪セレソンにかかる期待は大きいが、対象年齢にして1993年以降生まれの世代のこのセレソンにも好素材は揃っている。
現在もっとも注目を浴びているのはフェリペ・アンデルソンだろう。彼はネイマールがサントス在籍時代の親友として知られていた選手だが、フェリペの才能はサントス時代よりも、むしろ現在、イタリアの名門ラツィオに移籍後に強く発揮されている。2014―15のイタリア・セリエAのシーズンで、彼はチーム・トップの9得点を現時点であげており、同チームをリーグ3位に押し上げる原動力となっている。この活躍により、現在フェリペの獲得をめぐり欧州強豪クラブのあいだで争奪戦もはじまっている。
この五輪世代には、フェリペ同様に攻撃型ミッドフィールダーに功素材が揃っている。ネイマールの所属するバルセロナで現在控えながら出場機会が増えているラフィーニャや、ポルトガル・リーグの名門ベンフィカのゲームメイカーのタリスカ、ブラジルの全国選手権2連覇に貢献したアリソンなどがひしめいている。
また守備でもボランチに、クルゼイロ2連覇に貢献し現在世界一のレアル・マドリッドに移籍したばかりのルーカス・シウヴァ、サイドバックに今季のチャンピオンズ・リーグにも出場したレヴァークーゼン(ドイツ)のレギュラー、ウェンデルがいる。
今、こうして名前をあげた選手たちは、本セレソンにいつ召集されてもおかしくない力を持っているが、当面はこの五輪セレソンに集中することになるだろう。
この五輪セレソンは27日にエスピリントサント州でパラグアイ五輪代表、29日にマラニョン州でメキシコ五輪代表と試合を行なう。
また、彼らのさらに下の世代のセレソンも準チュに育っている。「U20セレソン」は2月の南米選手権では実力を発揮できなかったものの世界大会への進出を果たし、「U17セレソン」は現在南米選手権を戦っている最中で、29日に行なわれる最終戦で勝てば南米一が決まる。
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