リオ州、パラナ州に続き、サンパウロ州でも清掃夫のストが始まり、市民から苦情の声が出ていると26日付フォーリャ紙や27日付エスタード紙などが報じている。
サンパウロ州のストは23日から始まり、大サンパウロ市圏のABCD地区やオザスコ、グアルーリョスをはじめとする130市のゴミの収集がほぼ止まり、ゴミが溜まり悪臭が漂う、車道や歩道が狭くなり動きが取れないなどの苦情が出ている。
1日650トンのゴミが出るサントアンドレー市の場合、26日午後4時15分までに市警備隊の警備付の回収車が回収したゴミは138トンのみで、回収出来なかったゴミは4日間で最低2100トンだという。ディアデマ市でも、市役所が26日に特別策を講じて8・4トンのゴミを回収したが、1日230トンといわれるゴミの前では焼け石に水だ。
清掃夫達の組合は11・73%の給与調整を要求しているが、雇用者側は7・68%までしか譲歩しておらず、25日の労働裁判所の調停でも合意は成立しなかった。雇用主側は労組は70%の業務遂行との司法命令を守っていないと抗議しており、悪化するばかりの状況に腹を立てて路上にゴミをぶちまける人なども出ている。
サンパウロ市とカンピーナス市は労組交渉が9月に行われるため、今回のストの対象外となっている。
なお、サンパウロ州の清掃夫の給与は900~1200レアル。昨年は10%の給与調整が行われた。