サンパウロ市保健局が30日以降、市北部3カ所の医療施設にテントを張り、デング熱の症状を訴える患者を専門に扱う野営病院とする事を決めた。
27日付伯字紙によると、20日現在のサンパウロ市でのデング熱患者は確認済みが4436人、医師がデング熱と診断し、検査中の人を含めると1万5789人となっている。
4436人という数字は、昨年同期の1412人と比べると214%増えている。デング熱による死者は2人だが、他の10人についても確認中で、犠牲者の数が増える可能性が強い。
サンパウロ市でのデング熱患者は47%が市北部に集中しており、ブラジランジアでは人口10万人当たりの罹患率が202・6人。流行状態とされる10万人当たり300人には達していないが、状況を重く見た当局が、北部の医療施設3カ所に野営病院の設置を決めた。この野戦病院は1日100人に対応できる規模で、検査や点滴なども受けられるという。
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