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セレソンを8連勝に導くゴールを決めたフィルミーノ(Rafael Ribeiro/CBF)
セレソンを8連勝に導くゴールを決めたフィルミーノ(Rafael Ribeiro/CBF)

セレソン・チリに辛勝も=コパ・アメリカへ順風か

 29日にロンドンでチリ代表との親善試合が行われ、ブラジル代表は、途中出場のフィルミーノのゴールで1対0で勝利し、ドゥンガ体制8連勝を飾った。
 セレソン監督就任から8連勝の記録は、1969年にジョアン・サウダーニャが記録した13連勝に次ぐものだ。
 この試合は、6月から7月にかけてチリで開催されるコパ・アメリカ召集メンバー発表前の最後の試合で、監督は、「W杯制覇の任務に赴き、屈辱を味わったが批判を受け入れ、立ち上がった。全員がカナリア色のユニフォームに袖を通す者の責任を理解している。W杯後の選手達のプレーに満足している」とコメントした。
 チリ戦は両チームともファールが多く、シュートも少ない、技術的には見所の乏しい試合だったが、フランス戦から先発を6人入れ替えて臨んだドゥンガ監督にとっては、控えメンバーのテストとしての意味はあった。
 3日前のフランス戦から先発を6人入れ替えて臨んだ試合は最初、コンビネーションが噛み合わなかったが、後半に選手を5人入れ替えるとようやく機能し始めた。後半26分、右サイドバックのダニーロからの長距離のスルーパスを受けたフィルミーノは、相手ゴールキーパーもドリブルで交わして、ゴールを決めた。
 ドイツのブンデス・リーガ、ホッフェンハイムでプレーする若きフォワードは、今回の遠征では怪我で外れたタルデッリの替わりを充分に務められる事を示し、コパ・アメリカでの代表の座をほぼ手中に収めた。
 「彼があれくらいやれることは分かっていた。ゴールへの嗅覚も持っているし、ポジショニングもいい」と監督は手放しで褒め称えた。
 ブラジルはチリの倍以上となる32回の反則を犯したが、ネイマールは試合後、自分をマークしていたチリのメダルが足を踏んできた事に触れ、同国選手のラフプレーを「あれがサッカーだと言うのなら、競技の名前をUFC(米国の格闘技団体)に替えればいいんだ」と不満を述べた。
 監督のドゥンガは、コパ・アメリカの招集メンバーに特別の驚きは起こらないだろうと述べた。これまでの8試合に召集されなかった選手が召集されることはないとのことだ。これまでの8試合では合計43選手が召集されている。(30日付フォーリャ紙より)