14/15農年の大豆生産は昨農年比11%増の9580万トンに達する見込みだ。
全国の農地をモニターしているアグロコンサルト社によると、増収は南部での生産性向上を反映したもので、全国平均の生産性も、ヘクタール当たり50・7俵となるという。
州別生産量1位のマット・グロッソ州は1月の雨不足で一部減収となったが、それでも94%の収穫を終えた時点で2800万トン超で、ここ3収穫期で最良の結果となっている。
昨年末~今年1月の雨不足はゴイアス、ミナスの両州とバイア、ピアウイ両州の一部に影響を与えたが、全国の穀物生産は農務省が発表していた1億9850万トンの予想を上回り、2億290万トンとなる見込みだ。
シカゴ市場での大豆の国際価格は、米国やアルゼンチン、ブラジルでの生産が順調なため、在庫がだぶつき気味で、60キロ当たり9ドルまで下落。農家の収益は一時、昨農年より80%安のヘクタール当たり128レアル、来農年は赤字ともされていたが、ドル高で、3月の収益はヘクタール当たり7987レアルに上昇。現在の為替の動向から行けば、来農年も黒字に転じる見込みだ。
輸入に頼る肥料などはドル高で割高となり、銀行融資の枠縮小も気がかりだが、当面は、予想以上のドル高が農家に好影響を与えている。(29日付エスタード紙より)