汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)が、5月に控える日伯外交120周年記念事業に向け、着々と準備を進めている。1日には「第58回定期総会」を開き、役員改選で新体制を整えた。一世、二世、準二世が協働し、これからの会の舵を取る。
3期目を迎える生田会長は、「皆で力をあわせ、将来のあり方を本気で決めたい。若手も入れないといけないし、資金の集め方も考えないと」と力を込める。
防犯委員長には、連邦裁判所勤務で警察関係に顔が広い長島ジュリアさんが就任、浮浪者の侵入により被害者が増えてきたため、防犯対策の強化にあたる。第一財務理事には、会計士で会の内部事情にも明るい元会長の小野重善さんが就任、経済基盤の立て直しに着手する。
第一副会長の座は、長年事務局長を務めた堤剛太さんに。「昨年は二世が中心だったので、日本語のやり取りは会長にばかり頼っていた。今回は準二世が3人、二世が5人、一世が一人と、バランスよく入ったので、役割分担しながらうまくやれそう」と堤さんは、見通しを語った。
120周年記念行事は、5月に集中的に行う。メインとなる「第19回ブックフェア」は、5月29日~6月8日の10日間、敷地面積6万4千平方米の会場「アンガー」に約40万人が来場する大イベントだ。州知事たっての提案で、120周年をテーマにフェアを実施。アマゾニア文協もブースを出展し、日本の茶道グループや邦楽団体を招へいするなどし、日本文化や日本食を紹介する。
また、今後の会の新事業として、出版部を立ち上げ、日本移民をテーマにした漫画等を出版するとの構想もある。その他、日本祭りの充実や、七夕祭りなど新イベントの開催で、収入に繋げていく考えだ。
新役員は次の通り(敬称略)。【会長】生田勇治【副会長】堤剛太(第一)、大磯のり子レジナ(第二)【専任理事】中山マンリ・すなお(第一)、近藤オラーボ(第二)【財務理事】小野重善(第一)、大磯レジナ(第二)【理事】乙幡敬一アルベルト、中田洋一アルベルト、長島登志子ジュリア【補欠理事】黒沢フラビオ、牧野みどり、丸岡レオナルド【補欠理事】黒沢フラビオ、牧野みどり、丸岡レオナルド【監事監査】須藤忠志、加藤マリオ、吉川フラビオ【補充監事】池田オズワルド、江口エドアルド、吉丸禎保。