「ひいきのサッカー・チームのためならなんだって」という人は世界中のどこにでも存在するが、それを過激な形で表現したブラジル人女優がいる。
その女優、マイテ・プロエンサは3月29日、ケーブルのスポーツ局「スポーTV」の番組「エストラ・オルディナリオ」に対談ゲストとして呼ばれていた。
番組中、話はマイテのひいきチーム、ボタフォゴに及んだ。同チームは過去にガリンシャやザガーロなどの名選手を生んだリオの名門チームだが、前年は不調で、今季は全国選手権の2部に降格している。
そこで、「もし今季ボタフォゴが1部復帰を果たしたら?」という話になった際、共演者の1人が「コロンビアの女性ジャーナリストは同じ賭けをして、セクシーな格好をした」とけしかけたところ、マイテは「それなら私は“ボタフォゴ”と入れた首輪だけつけて、ヌードになる」と発言し、周囲を驚かせた。
マイテは現在57歳だが、80年代にはブラジル有数の美人女優として知られ、男性誌で2度、自身の裸を披露している。また彼女は才女で、発表したエッセー集はベストセラーとなった。また、有名大衆誌に連載コラムを持つなど文筆家としても知られ、GNT局の人気女性番組「サイア・ジュスタ」の司会もつとめている。
そうしたこともあり、ユーモアに富んだ女性として有名な反面、幼少の頃に実母が実父に殺害されるといった衝撃的な過去があったり、自身の司会の番組のポルトガル・ロケ中にポルトガルを強く批判する発言を行って問題となるなど、スキャンダラスな一面も強い。
ボタフォゴは昨年こそ不調だったものの、2013年は全国選手権4位でリベルタドーレス杯にも出場。メンバーにはセレソンの現在のレギュラー・キーパーのジェフェルソンなど、実力のある選手も少なくない。現在開催中のリオ州選手権では現時点でフラメンゴにつぐ2位につけるなど好調で、3月30日に別の番組に招かれた監督は、「ボタフォゴは必ず1部に復活する」と約束した。果たして全国選手権の終わる今年12月、マイテの姿やいかに。(3月31日付オ・グローボ電子版より)