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東西南北

 サンパウロ州130市で清掃労働者のストが行われているが、大サンパウロ市圏ABC地区では3月31日、6市の市長が出した9・5%の給与調整などを含む提案を労組がのみ、ストが終了した。労働者たちは同日午後10時から9日ぶりに勤務に戻ったが、問題となるのはその間に路上に溢れ返り、通行障害になるほど巨大化したゴミの山だ。労組側は、ゴミの山が解消し、正常な状態に戻るのには2週間かかるとみている。なお、グアルーリョスやオザスコその他、約120市ではまだ、デモが続いている。歩行や悪臭、ゴミ散乱の悪化が気になるところだが、早期の解決を望みたい。
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 3月31日夕方、サンパウロ市東部ヴィラ・プルデンテで、約100人ほどの集団がドウトール・フランシスコ・メスキッタ大通りのABC地区方向の路上にゴミやタイヤでバリケードを組んだ後、これらの焼き討ちを行い、同大通りを封鎖した。この集団は、この周辺の土地に住み着いた人々で、近日中に予定されている強制退去に反対して、抗議行為を行った。この前日にはサンパウロ市南部パライゾーポリスのファヴェーラでも、300人ほどの集団が住居を求め、ジョヴァンニ・グロンキ大通りを封鎖する事件が起きた。
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 セレソンの右サイドバックのレギュラーとして知られるダニーロ(ポルト)が、来季より、世界一の強豪レアル・マドリッドに移籍することが決まった。ダニーロは3月29日のチリとの親善試合でも、ロベルト・フィルミーノのゴールを誘導する鮮やかなロングパスを出して注目を受けていた。さらなる活躍に期待したい。