2014年の国内総生産(GDP)は0・1%の成長に止まり、工業界が足を引っ張ったとも言われる中、14年も11%の成長を遂げ、1017億レアルを売り上げた業界がある。
それは、シャンプーやクリーム、マニキュア、香水、その他の化粧品や個人衛生用品業界だ。この業界は過去20年以上成長する一方で、ブラジルを世界3位の化粧品や個人衛生用品消費国に押し上げた。
ブラジルは様々な人種や様々な国籍の人々が集まって出来た国で、髪の毛一つとっても、金髪から栗色、漆黒など、あらゆるタイプの色や艶、形状の髪が見られ、シャンプーやクリーム、リンス類もそれぞれの髪の色や質に応じたものが売られている。
ブラジルの化粧品類は国内製品が圧倒的に多く、外国製品の売り上げが全体の8%を超えた事はない。国内にある2540社では新製品の開発も盛んで、服が変われば化粧も変わり、マニキュアの色や髪型も含む全体が変化するという国民性をよく理解した商品が次々に生まれている。可国籍企業の場合も、ブラジル向け商品は現地に即した色や質の商品開発が要求される由縁だ。
おしゃれのためなら食べ物を削っても平気というのは女性だけかも知れないが、男性用の商品の売り上げは全体の11%を占めており、デオドラント製品や整髪用品へのこだわりは女性だけに限らない事も示している。(7日付グローボニュースなどより)
タグ:グローボ