サンパウロ州選手権は4月8日(水)に第1次ラウンドが終了し、直後の週末には準々決勝が行われるはずだが、9日(木)朝の段階で、試合スケジュールが決まっていないという異常事態になっている。
波乱続出の昨年と違い、今年はサンパウロ市3大チーム、コリンチャンス、サンパウロFC、パルメイラスが揃って準々決勝に進出したことが原因だ。
試合当日は万単位の過激なサポーターがサンパウロ市内の公共交通機関を使って移動する。遠路はるばるサンパウロ州の地方部から車やバスで移動してくるサポーターも大勢いる。主要メトロ駅やバスターミナル、高速道路など、警備に割かれる軍警の数は膨大だ。
また、直接対戦しないとはいえ、憎き仇敵のユニホームを市内で見かけたら、血の気が上がりトラブルになることは必定。試合日程を組む側からすれば、同じ日にサンパウロ市内の〃ビッグ3〃が試合をすることは避けねばならない。
しかし週末は11、12の2日しかない。さらに12日はブラジル全土で反政府デモが予定されており、サンパウロ市は警備最重点地区だ。
1次ラウンドは〃ビッグ3〃が揃って順調に勝ち進み、こうなることは前々から充分予想できていたのに、手をこまねいてるうちに試合日まであと2日となってしまった。コリンチャンスなど、「試合日、試合時間未定、会場イタケロン競技場、対戦相手ポンチ・プレッタ」で、7日にチケットを販売開始してしまった。(それでも即日完売で筆者は買えなかったのは、また別の話)
これを書いている9日(木)の朝の最新報道では、同日午前中のサンパウロ州サッカー連盟の会合で試合日程が決まり、サンパウロFCが11日(土)、コリンチャンスは12日(日)の午前(デモと重なるのを避けるため)、パルメイラスが13日(月)に回るというのが大方の予想だ。(その後、サンパウロ州サッカー連盟は9日木曜の正午過ぎにようやく、コリンチャンス戦を11日(土)の午後4時20分に、サンパウロFC戦を同日の午後6時半に、パルメイラス戦を翌12日(日)の午前11時に開催することを正式決定した)
8日夜に1次リーグ最終戦が終わり、次の大事な準々決勝が3日後になるか、5日後になるか分からないではチームの事務方、トレーナーの苦労が思いやられる。(規)
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