ホーム | ビジネスニュース | 携帯の売り上げ上昇率減速=高額化などで買い替え減る?

携帯の売り上げ上昇率減速=高額化などで買い替え減る?

 昨年の携帯電話の売り上げ高は前年比7・2%増で、前年比12・7%増だった13年より伸びが鈍ったと8日付フォーリャ紙が報じている。
 売り上げ減速はブラジル経済の低迷と、より高額のスマートフォンの普及で買い替え頻度が落ちたこと、複数のチップが使える機種の普及などが原因と見られる。
 スマートフォンの販売台数は前年比54・8%増の5450万台だったが、旧式の携帯電話の販売数は48・1%減の1580万台に留まったため、スマートフォンのシェアは53・7%から77・5%に増えた。
 ブラジル経済の低迷も携帯電話市場に影を落としている。消費者はあらゆる購買局面において慎重になっていて、お金を貯めて高性能で高額なスマートフォンを買い、それを長く使う傾向にある。
 経済の低成長と高性能のスマートフォンが主流になってきたことで、IT分野市場調査会社のIDCブラジル社は今年のスマートフォンの売り上げは16%増にとどまると予想している。
 またコンサルタント会社ガートナー社は、14年の携帯電話販売台数は13年に比べて11・4%減少したとの調査結果も出している。