12日、3月15日に行われたものに続く2回目のジウマ政権に対する抗議のマニフェスタソンが全国24州と連邦直轄区で行われた。今回は国民の新たな怒りの要素が加わらなかったこともあり、前回ほどの参加者を記録しなかったが、それでも全国の多くの人が街に繰り出した。13日付伯字紙が報じている。
マニフェスタソンの参加者は、軍警発表で計66万人(エスタード紙、フォーリャ紙は首都と州都で54万3300人と報道)、参加者最大のサンパウロ市でも27万5千人だった。これは前回記録した全国170万人、サンパウロ市100万人という数字の約3分の1となる。ダッタフォーリャの発表では、サンパウロ市での参加者は10万人ほどで、前回の21万人の半分弱となった。
参加者の減少は主催者側も予想していた一方、アパートのベランダから国旗などを振って支援を表明する人々もいた。全国的に家族連れやカップルでの参加が多く、サンパウロ市でも地下鉄の駅や商店のを閉めたりする動きは見られなかった。
ダッタフォーリャがサンパウロ市での参加者1320人に聞いたところ、前回に続いての参加者は全体の60%を超えた。参加者の41%は51歳以上で、同年齢層の参加者が占める率は前回の約2倍に増えた。直情的な若者の参加が減ったことが、今回のマニフェスタソンが全体的に地味に映った理由のひとつのようだ。なお、サンパウロ市の参加者は大卒が80%、収入は最賃10以上が41%など、高学歴、高収入の人の割合が高い。
マニフェスタソンに参加した理由で最も多かったのは「汚職(政治腐敗)への反対」の33%だが、前回の47%より減った。「ジウマ大統領の罷免を求めるため」と答えた人も13%で、前回の27%から半減したが、参加者の77%が大統領罷免を支持し、「ジウマ大統領は辞任することになると思う」は前回の29%から44%に上がった。さらに「大統領が罷免された場合は副大統領がその座を受け継ぐことを知っている」人も42%から74%に増えるなど、参加者がより現実的になっていることもうかがわせた。
また、86%の人は民主主義を支持しており、1964年に起きたような軍政介入による大統領罷免を良しとする人は9%に止まっている。
今回は反ジウマや反ルーラを叫ぶ人に加え、民主運動党(PMDB)が実権を握り、ジウマ政権に反旗を振りかざしている議会に対して反対を叫ぶ人の姿も見られた。ダッタフォーリャの調査でも、現政権を「悪い/最悪」と思う人が96%と極めて高い反面、議会を「悪い/最悪」とする人も77%とかなりの高さになっている。