ウルグアイ人ジャーナリストで作家のエドゥアルド・ウヘス・ガレアーノ氏(74)が、13日朝、ウルグアイの首都モンテビデオで、妻と3人の子供を残して亡くなった。
1971年に発表され、ラテンアメリカ左翼の古典的名著とされる『収奪された大地ラテンアメリカ五百年』(ポ語訳題As Veias Abertas da America Latina)の作者として、その後の世代に大きな影響を与えた同氏は、2007年に発症した肺ガンとその合併症により、10日から入院していた。
『収奪された大地ラテンアメリカ五百年』が同氏の代表作である証明となる有名なエピソードに、2009年の第5回米州サミットで、当時のベネズエラ大統領ウーゴ・チャベス氏がオバマ米国大統領にプレゼントしたことが挙げられる。
ジウマ大統領やルーラ前大統領など、世界中の左派要人がエドゥアルド・ガレアーノの死を悼んだ。ジルマ大統領は「ラテンアメリカの団結を求めて戦う全ての人にとって大きな損失だ」との追悼文を贈った。
ウルグアイで今年の3月1日まで任期を務めたホセ・ムヒカ前大統領は、「近年30~40年に渡って、ラテンアメリカの名誉を高めた〃選ばれた存在〃だった」と評した。
また、タバレー・バスケス現大統領は、14日午後2時から首都モンテビデオの国会議事堂で行われる通夜に全閣僚を招集した。
5月にスペイン語圏で改定新版が出る『女性達』(ポ語訳題Mulheres)のカバーは、ガレアーノ自身が選んだペルナンブコ州オリンダのブラジル人芸術家の作品で装丁される。同作品は、無名の女性から、ドイツで活動したポーランド人の左派政治家ローザ・ルクセンブルクやマリリン・モンローなどの有名人までを扱った随筆集だ。
同氏の作品は20以上の言語に翻訳され、およそ500万部発行されている。ブラジルでは14作品が発刊されており、初出版以来24年間で総計300万部が売れている。発行元のL&PM社は再版も検討している。
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