山口県人会(要田武会長)が「萩『吉田松陰と妹、文』展」を同県人会館で9日から開催中だ。吉田松陰の妹、文が主人公のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』にちなんだパネル展示で、会場には巨大な松下村塾のパネルをはじめ「花燃ゆ」のポスター、吉田松陰などの登場人物に関する情報が日本語、ポルトガル語の両方でわかりやすく解説されている。
「花燃ゆ」ファンならずとも、萩市の魅力を十分に味わえる内容となっている。
8日には開幕式が行われ、要田会長をはじめ、来賓の髙元次郎在聖領事が出席した。要田会長は「出来る限りのことをやってきたので、ぜひ訪れてほしい。本展は萩市の協力、そして青年部の活躍があって開催できた」と青年部の活躍を称えた。
技術研修生として母県を訪問した経験を持つ、青年部の津田レアンドロさん(27、三世)は「萩市との連絡など、日本語のコミュニケーションがうまく取れず、難しい場面があったし、歴史的な話なので翻訳にも苦労した。でも、自分のルーツのある山口県への特別な思いが原動力になって何とか開催することができた。多くの人に萩市の魅力について知って欲しい」と来場を呼びかけた。
髙元領事は「実に興味深い内容で私も勉強になった。日系社会の発展のために今後もこういった催しは必要」と話した。同会館住所(Rua Pirapitingui, 72, Liberdade)。メトロのサンジョアキン駅から徒歩2分。