サンパウロ市のフォード車販売店で、4万6千レアルを払って1・5リットルの「Ka」を購入した客が、約束した日に引き取りに行ったところ、座席も扉の内側のカバーもない車と対面するという出来事があった。
カリーナ・スズキさん(35)によると、車を購入したのは3月15日で、同26日に、座席は皮のカバーにし、エンジンルームの下にプロテクターを付けるよう追加注文を出したが、10日の昼休みに引き取りに行くと、運転席しかなく扉の内側の部品も丸見えの、車体だけと言っていい車に迎えられたという。
カリーナさんが即座に苦情を申し入れたところ、販売店側が16日までに内装完備の上で届けると約束。実際にはその日の夕方、車を届けてきたが、時間が遅く、ナンバープレートは付けられなかったし、車はほこりだらけだった。
カリーナさんは明るくなるのを待ち、翌11日に内装などを点検したが、今度はプロテクターが付いていないのに気がついた。
結局、購入時の契約通りの車は14日になってやっとカリーナさんの手元に届いた。販売店のナヴェザ・ナソンエス・ウニダスはミスがあった事を認めた上で、「お客様もこちらの対応にはご満足いただけたはず」と釈明したが、消費者保護センターによれば、今回のような場合には、契約内容を忠実に実行させる、同等の品との交換、契約破棄の三つの選択肢がある。契約破棄の場合も、通貨価値を修正した上で全額を受け取る事が出来るという。(15日付G1サイトより)
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