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欠員の最高裁判事指名=弁護士で教授のファシン氏

最高裁判事に指名されたファシン氏(Divulgação/TJPR)

最高裁判事に指名されたファシン氏(Divulgação/TJPR)

 ジウマ大統領が14日夜、ジョアキン・バルボーザ氏の辞任後、8カ月余り欠員となっていた最高裁判事に弁護士のルイス・エディソン・ファシン氏(57)を指名したと14日付サイトや15日付伯字紙が報じた。
 ファシン氏は南大河州出身で、パラナ連邦大学を卒業後、サンパウロ州カトリック総合大学で修士号と博士号を取得。カナダの大学院でも学んだ。専門は家族の権利に関する民法で、同分野の研究所の運営委員会など、複数の機関で活躍すると共に、パラナ連邦大学法学部で教鞭をとっている。
 パラナ州真相究明委員会のメンバーに入る際に中央単一労組(CUT)から推薦を受け、2010年の大統領選の決選投票ではジウマ氏に票を投ずるよう呼びかけるビデオがインターネットに流れるなど、労働者党(PT)やCUTとの関係が指摘されているが、同氏の名前はルイス・バローゾ判事が指名された時のリストにも上っており、現職の判事達からも歓迎する声が出ている。
 最高裁判事就任は上院での諮問後となるが、ミシェル・テメル副大統領は承認は間違いないとみている。ラヴァ・ジャット作戦で捜査対象となっている政治家は基本的にテオリ・ザヴァスキ判事を長とする第2委員会が審理するが、上下両院議長への容疑が確定した場合の全体審理にはファシン氏も加わる事になる。