4月10日から30日まで、サンパウロ市中央部の地下鉄セー駅で、ブラジルを代表する漫画「トゥルマ・ダ・モニカ」の主要キャラクターのひとりである「マガリ」をテーマにした展示会、「フラッシュエクスポ・マガリ」が開催されている。
「トゥルマ・ダ・モニカ」はマウリシオ・デ・ソウザ氏の手になる、ブラジル随一の長寿を誇る人気子供漫画で、2013年には作品生誕50周年を迎えている。主人公のモニカはこの時、50歳となったことになる。
マウリシオ氏はそこから徐々にモニカの友人となるキャラクターを増やして行ったが、1965年に、モニカの女の子のベスト・フレンドとなるマガリが生まれている。
マガリは、お転婆なモニカと比べると一見大人しそうでおしとやかな髪の長い少女に見えるが、実は登場キャラクターの中で最大の食いしんぼという設定で、半世紀にわたり、子供たちから愛されてきた。
今回の展示会は、そのマガリの生誕50周年を祝うもので、マウリシオ氏本人によるマガリのオリジナルの絵はもちろんのこと、総勢57人の作者の手による様々なマガリが飾られている。
なお、マウリシオ氏が「モニカ」内のキャラクターを決める際は自分の実の子にちなんで名前をつけることが多く、モニカもマガリも実の娘からつけられている。マウリシオ氏は3度の結婚で10人の子宝に恵まれており、3人目で現在の妻のアリッセ・タケダさんは日系ブラジル人だ。彼女とのあいだにできた3人の子供も、モニカのキャラクターとして登場している。
そうしたいきさつもあり、「日本文化の紹介に貢献している」として、マウリシオ氏は2013年に外国人部門で旭日小綬章を受賞している。(16日付フォトス・プブリカスより)