サンパウロ市のハダジ市長が、洗車場での水の再利用を義務化する条例を裁可し、洗車業者や洗車機を備え付けているガソリンスタンドが対応に苦慮しているが、機械油や植物油などを含む水も1日2万リットルまで再生可能という優れものの機械がある。
ブラジル南東部などで水危機が叫ばれる中、消費された水の90%までを再生できるという機械はケルヒャー(Karcher)社製で、機械本体は3万5千レアル、据付費用は約2千レアルかかるが、水の消費量が激減するため、4カ月程度で元が取れるという。
「コンパクトで据付も簡単な上、機械油やすす、植物油などが混じっている水も浄化し、再利用が可能な状態にしてくれる。全自動だから手間もかからないし、経費も安い」というのは、同社主任のラファエル・フェラリ氏だ。
同社によると、高圧ジャットを使う洗車場でが車1台を洗うのに使う水は平均300リットルとされ、1日に60台洗絵羽、毎日1万8千リットルの水を消費する事になるが、この機械を使って水を再利用すれば1日2千リットルで足り、1日に1万6千リットル節約できるから、1カ月なら150人余分に対応できるようになるという。(10日付G1サイトより)