ホーム | 日系社会ニュース | 文協選挙=女性会長初誕生が決定的に=対抗シャッパ提出はなし=副会長にも女性が2人
シャッパを提出する呉屋会長候補(左)。中央は木多会長、右は中島事務局長
シャッパを提出する呉屋会長候補(左)。中央は木多会長、右は中島事務局長

文協選挙=女性会長初誕生が決定的に=対抗シャッパ提出はなし=副会長にも女性が2人

 役員改選を控えるブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)が15日午後6時、シャッパ(候補者連記名簿)の提出を締め切った。その結果、呉屋春美氏を理事会の会長に据える単独シャッパとなり、文協史上初の女性会長が誕生することが決定的になった。

 呉屋会長候補と上辻照子氏が14日午後、文協事務局を訪れ、体制派シャッパ「統合と進歩」を提出した。第一副会長には公言していた山下譲二氏の名が明記され、続いて第二には松尾治・現第七副会長(一世)が昇格している。林まどか氏(一世)、三世の若手西村リカルド氏が一つ繰り上がり、それぞれ第三、第四となっている。
 これまで専任理事だった西尾ロベルト氏が第五、会計理事などを務めた国井ジェルソン氏が第六と続いた。女性役員の登用として、第七副会長に上辻照子氏が入っている。現社会担当理事で、新規会員獲得を目指す拡充委員会の委員長としても、ダンスイベントなどの企画運営を行なってきた。
 第三副会長の花城アナクレット氏が専任理事となり、栢野定雄・第六副会長の名前はなかった。その他、引き続き原田清氏を会長とする評議員会、また監査役会は数人が入れ替わったものの、大きな変化はなかった。
 また、元サンパウロ州議の下本八郎氏を会長とする対抗シャッパが出る可能性もあったが、80歳近いという年齢面や、家族の反対などもあって見送りとなったようだ。
 文協事務局によれば下本氏は「副会長に自分と聖南西、郊外の3枠を希望したが叶わなかった」らしく、下本氏はポ語版ジョルナル・ニッパキの取材に、「これ以上は干渉しない」と静観する構えを見せた。
 今月25日の評議員会において信任投票が行なわれ、正式に新役員が発足する。シャッパ「統合と進歩」は以下のとおり(敬称略)。
◎理事会【会長】呉屋新城春美【副会長】山下譲二(第一)、松尾治(第二)、林まどか(第三)、西村リカルド(第四)、西尾ロベルト(第五)、国井ジェルソン(第六)、上辻照子(第七)【専任理事】花城アナクレット【会計理事】高橋博
◎評議員会【会長】原田清【副会長】高木ラウル(第一)、二宮正人(第二)、木原アルマンド(第三)【幹事】清水オリジオ(第一)、楠本瑠美(第二)、田中エミリア(第三)
◎監査役会【正監査】破魔幸一郎、佐々木ワルテル、石井ウィリアン【補充監査】蓮沼芙美雄、杉本教雄、和田忠義