岐阜新聞電子版の『ふるさとへの便り』10日付けに、麻州クイアバで活動するJICA青年ボランティア、垣下真吾さん(23)の寄稿文が掲載された。同県高山市出身の垣下さんは《日本の当たり前はブラジルでは通用しませんでした。練習時間になっても誰も来ない日もありました。ボールを蹴ってしまう子もいました》などと綴る。両国の「当たり前」の違いを理解することはまさに移民の日常。彼が帰国する時には、大きな心の財産をお土産に持ち帰るだろう。
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岐阜県以外の地方紙にもブラジルの話題が続々と掲載されている。神戸新聞には、西森ルイス連邦下議が率いるパラナ経済使節団が16日、井戸敏三兵庫県知事を表敬訪問したと紹介され、紀伊民報には木原好規・前和歌山県人会長ら19人が3日、紀南地方を訪れたと報じている。昨年の県人会60周年を終え、その答礼訪問に帰郷していた。日本の全国紙では日系人の話はめったに出ないが、地方紙ではけっこう扱われる。外交120周年でもあり、もっともっと日本で記事なるような交流の機会が増えれば良いが。