リオ市で16日、マルコ・ポーロ・デル・ネロ氏が19年までブラジルサッカー連盟(CBF)会長を務めることが発表されたが、その就任記者会見で二つの高級マンション購入に伴う疑惑について返答したと17日付フォーリャ紙が報じている。
デル・ネロ会長は、1年足らずの期間でリオ市西部バーラ・ダ・チジュッカ地区で入手した2軒の高級マンション(最も価格の高い最上階のペントハウス)の購入資金に関して、いかなるデータでも開示する用意があると言った。
二つのうち一つは今年2月、CBFの商業パートナーである、事業家のヴァギネル・アブラアン氏より購入した。同会長は購入費521万レ中480万レを現金で、残りの41万レは昨年7月に買った同じコンドミニアム内にある物件の残金と共に、後から払うと約束していた。
同会長は9カ月前、やはりアブラアン氏から、160万レという相場以下の価格で別の高級マンションを購入していた。両物件共、建坪は200平米以上で、各4台分の駐車場がついていた。
「全て(の金銭の動き)が違法というわけではない。いかなる開示要求にも応えるつもりだ」とデル・ネロ会長は述べた。
同会長はアブラアン氏から二つ目の物件を購入した理由を問われ、最初に買ったマンションはビーチの眺めがあまり良くないし、改装工事が必要になったのと小さかったからとしているが、リオ市役所によれば、二つの物件の違いは1平米のみだという。
ロマーリオ上議(社会党・PSB・リオ)は同日、「彼らはみんな共同で汚職をしている。検察と国税局(Receita)がCBFの内部調査をすべきだ。一つ一つの売り・買いだけでは説明がつかない。汚職じゃなければ、手品か」と皮肉を込めて語った。同上議は17日にも検察に調査を求める公文書を送る意向を表明した。
同上議は政財界の汚職事件を捜査するラヴァ・ジャット作戦の担当判事の名を挙げつつ、「CBFはもっと透明性を高めないといけない。セルジオ・モーロ氏みたいな判事が出てきて汚職を暴き、悪人をしょっぴいて欲しい」と語った。
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