AGROTOXICOS
農作物の収量を良くするもので、日本では「農薬」と呼ばれるが、ブラジルではもっと直接的にAGRO(農用の)、TOXICOS(毒物)で、意味は「農用毒」です。
農薬は本来農作物の収穫量を上げたり、見かけを良くしたりするためのものですが、その反面、毒性の害があることでも知られています。
今月、ブラジル・ガン協会(INCA)が農薬の害についてのデーターを発表して、住民の注意を呼びかけたため、再び世間の論議の的になっています。
その発表によると、ブラジルは世界一の農薬(農毒?)消費国で、その量は年約82万トン、金額にして97億ドルに達するとされています。一人当たり農毒、5キロ前後という驚くべき数字もあります。
さて農薬は大豆、トーモロコシなどに大量に使われますが、私達の身近な食べ物ではピーマン、キューリ、イチゴなどで特に多くの残留農薬が見られるとのことです。
これらの農薬(毒)が人体に入ると、急性では頭痛、胃の痛み、不眠などをもたらしますが、長期的には不妊、流産、性力減退などをもたらし、ガンの原因でもあるとされています。
これら農薬を販売している会社は、モンサント、BAYER、DOW、DUPONTなど、いずれも世界的に名の知られた大企業で、これらの会社が同時に『遺伝子変換作物』の種子も提供しております。
これらの農薬は遺伝子(DNA)を変換して農毒に耐えられるようにした作物には影響せず、それ以外のもの、雑草とか昆虫を殺し、駆除するように出来ているのです。
そばに居た友人が言いました「俺はまだ〃遺伝子変換〃してないから、駆除される側にいるのかな。近頃セガレがとんと元気がなく、カアチャンに怒られているのも、そのせいかも知れんな」。おおっ、こわい、怖い――。(駒形)