ブラジル将棋連盟は、2月14日、将棋連盟内会場で2015年将棋全伯女子選手権・女流王座戦を開催した。山田同連盟会長及びジェイムス・マン・デ・トレド同連盟第一副会長が審判を務めた。同選手権はスイス式5局で行われ、上位3人が第5期リコー杯女流王座戦海外招待選手選抜大会の伯代表に選考された。
将棋全伯女子選手権の結果は以下の通り。優勝=星野華怜(5戦全勝)、準優勝=ジュリアナ・キョウコ・カマダ・デ・トレド(4勝1敗)、三位=星野美怜(3勝2敗)、四位=ルイザ・ブリット・コスタ(3勝2敗)、五位=マルセラ・ヂアス(2勝3敗)、六位=リヴィア・デ・トレド(1勝4敗)、七位=ジュリア・ブリット・コスタ(1勝4敗)。
また、日本将棋連盟によれば2月28日から3月22日に亘り、第5期リコー杯女流王座戦海外招待選手選抜大会が開催され、9カ国(ベラルーシ、ブラジル=星野両選手、トレド選手が出場、カナダ、チリ、中国、フランス、ウクライナ、スペイン、ロシア)の19人によりネット上で競技が繰り広げられた。
中国選手が優勝し(国別勝利ポイントでは、ブラジルは、中国、ベラルーシに次いで3位と活躍)、5月30日に東京で開催される第5期リコー杯女流王座戦一次予選に海外招待選手として出場することが決定した。
リコー杯女流王座戦は女流棋界最高峰のタイトル戦となり、優勝賞金は女流棋戦最高額の500万円。将棋界初となるエントリー制で出場する選手の対象を日本将棋連盟が推薦する現役女流棋士に加え、日本将棋連盟に所属する女性奨励会員、アマチュアの女性にも拡大された。また、将棋界としては初めて出場選手に海外枠が設けられた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)