【共同】真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)の門首後継者でブラジル国籍の大谷暢裕氏(63)が22日、東本願寺で初めて記者会見し「外国人の方々を(もっと)受け入れられるよう、僧侶がいろんな言語で東本願寺を案内できるようになるといい。国際化は絶対に大事だ」と抱負を語った。
東本願寺の境内にある説明文は現在、日本語と英語で記されているが、より多くの言語で対応する意向を示し「世界の門徒さんと対話したい。誰もが集える場所であってほしい」と語った。
真宗大谷派によると、暢裕氏は暢顕門首(85)のいとこで1歳の時、南米開教使となった父の故暢慶氏とブラジルに渡った。2012年にブラジルの航空技術大基礎科学部長を定年退職。今年3月から日本に滞在している。
真宗大谷派の門首は大谷家の世襲で、僧侶や門徒の代表である「象徴」的な地位とされる。暢顕門首に子どもがおらず、門首を補佐する「鍵役」の暢裕氏が14年4月に後継者に選ばれた。
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