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サンパウロ市東部で670万レ強奪=現金輸送会社で武装強盗団

 サンパウロ市東部サンマテウスで22日夜、現金輸送会社に強盗が入り、約670万レアルを強奪したと23日付各紙サイトが報じた。
 22日午後7時半頃、現金自動預け払い機の現金補給などを請け負っているTecBanに、同社の社名などを記したシールを貼って偽装した車など3台で、約15人の強盗が乗り付けた。
 運転していた男はなれた口調で警備員とも会話を交わした後、難なく構内に入り込み、金庫内にあった1300万レアルの内、約670万レアルを盗んで逃げた。
 強盗達はヘリコプターを撃墜する事が出来るタイプの機関銃などで武装しており、警備員達との銃撃戦も起きたが、犯人達は、警察の接近を妨げる意味もあり、構内に停めてあった乗用車1台と会社の前の道路に停めてあった貨物車1台に放火して逃亡した。この銃撃戦で会社の前に駐車していた乗用車には無数の弾痕が残り、ガラスなども割れたが、この時点では逮捕者は出ていない。
 警備員や同社従業員少なくとも10人は、23日未明にサンパウロ市北部の組織犯罪捜査課(Deic)で事情聴取を受けた。警察は警備員と交わした会話などから、同社従業員または元従業員の関与を疑っている。事情聴取を受けた従業員らがDeicを出たのは23日午前9時半頃だった。
 警察は防犯カメラの映像の解析などを進める一方、犯人の中に警備員や軍警との銃撃戦で負傷したメンバーがいる可能性があると見て、近辺の病院で聞き込み捜査も行った。聞き込み捜査では、事件が起きた時間帯より後に銃弾で負傷した男性1人が診察を受けた事が確認されており、両者の関係を調査中だ。