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リオ地下鉄=輸送中の巨大コンクリ落下=塀が崩れて87歳男性重体に

 22日午前11時半ごろ、リオ市南部イパネマ区ノッサ・セニョーラ・ダ・パス広場で、地下鉄4号線のトンネル工事に使用するコンクリートの輪が運搬中に落下し、現場を囲っていた塀が崩れて87歳の高齢者を直撃するという事故が起きたと22、23日付伯字紙サイトが報じている。
 地下鉄建設担当会社によると、トンネルを構成する部品である巨大な筒状のコンクリートの塊が運搬中に崩れて落下した。
 大半は資材置き場になっていた広場に落ちたが、塊の内二つはビスコンデ・ピラージャ街の歩道に落下し、歩道と現場を隔てていた塀が倒れて、散歩中の被害者を直撃した。
 被害者はリオ連邦大学ビジネススクール教授のアグリコラ・ベスレンさん(87)で、同工事担当医療チームが急行し、応急処置を行ったが、胸部と頭蓋骨を負傷しており、コパカバーナ区のサンルーカス病院の救急外来に運ばれた。
 ベスレンさんは、23日午前11時の段階で、集中治療室(ICU)で集中監視下にあり、呼吸器を使って呼吸している。同院によれば、ベスレンさんは「重体」だとしている。
 建設担当会社は、文書で「被害者に必要な全ての援助を惜しむものではなく、事故原因を調査する」としている。