労務省が23日、3月の正規雇用は1万9300人分増えたが、第1四半期は解雇が新規採用を5万300人分上回ったと発表したと24日付伯字紙が報じた。
14年の雇用創出は9月の12万3800人増をピークに、10月がマイナス、11月はわずかに増えたものの、12月は55万5500人分のマイナス。今年に入ってからも、1、2月はマイナスが続いていた。
3月に雇用が増えたのは教育や医療、運輸などのサービス業5万3778人を始め、公務員3012人、商業2684人となっているが、その他の分野は建設業1万8205人や製造業1万4683人、農業6281人のように、雇用喪失の方が目立った。
1~3月の累計は5万400人の雇用喪失で、第1四半期としては2009年の2万6600人言を上回り、2002年の統計開始以来、最悪の結果となった。1~3月の建設業界での失業者は5万1千人近く、第1四半期の雇用喪失分を上回っている。
マヌエル・ディアス労務相は、経済活動全般が停滞気味である事や、ラヴァ・ジャット作戦で摘発された建設大手などが麻痺状態に陥っている事がこのような状況を招いたと説明している。
3月の雇用増を景気回復の兆しと見る人達もいるが、市場関係者の間では3月の雇用増は一時的なもので、目に見える形で景気が回復する可能性は薄いとの見方も強いようだ。
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