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韓国大統領がブラジルを初訪問=南米歴訪の一環として=貿易や交流の活性化図る=日本の憲法改正の動き牽制

 韓国の朴槿恵大統領が24日にブラジルを訪問し、ジウマ大統領と貿易や技術交流などについて協議したと24日付Valor紙サイトや25日付フォーリャ紙サイトなどが報じた。

 朴大統領のブラジル訪問は16日からの南米歴訪の一環で、コロンビアとチリを経て24日にブラジリアに到着。ジウマ大統領とは、サンタカタリーナ州産の牛肉の輸入解禁や情報処理を含む技術交流、「国境なき科学」を含む学術交流などについて話し合った。
 韓国はチリとペルーとの間で自由貿易協定を結んでおり、近日中にコロンビアが加わる。過去50年間の韓国の経済成長はラ米でも注目を浴び、同国との貿易や各種分野での交流はブラジルを含む南米やラ米各国の望むところだ。韓国はブラジルが南米共同市場議長国として貿易自由化を推進してくれる事も期待している。
 韓国はブラジルにとって世界7位、アジアで3位の貿易相手国。韓国にとってのブラジルはラ米一の貿易相手国だ。ブラジルからの輸出は一次産品中心で、付加価値が高い韓国製品の輸入額が輸出額を上回っている。貿易の不均衡解消は課題の一つだ。
 サンタカタリーナ州産の牛肉輸出問題では、ジウマ大統領もブラジル産の肉は米国や日本、中国などの厳格な市場でも受け入れられており、品質は保証できると確約したが、解禁の発表はなかった。
 他方、技術開発の分野では、ブラジルの「国境なき科学」継続、通信技術の新世代である5Gの調査や開発、原子力発電や温室効果ガス排出量削減に向けた二国間協力などが確認された。両国間では通信技術での共同計画創設で、大学や調査機関、企業などの相互協力や人材交流などが推進され、国内外の需要に応える高度な技術の開発や交流の機会も生まれている。
 通信分野では5Gの他に、大量の情報を交錯させて分析する事を可能とするビッグデータ、メガネや時計などの小型機器を媒介とした情報交換などのための技術開発や人材交流などを推進する。韓国のSamsung社はブラジルに対し、向こう5年間で500万ドルの投資計画を持っている。
 また、Vale社との共同事業のセアラ州ペセン製鉄所への投資やサンパウロ州ピラシカバの自動車会社〃現代〃工場への投資継続なども協議された。ペセン製鉄所は来年初頭に創業予定で、直接、間接で1万9千人の雇用創出に繋がる。現代のピラシカバ工場は既に5千人の雇用を提供している。
 朴大統領はブラジルメディアに対し、ブラジルが北朝鮮の核開発問題への抑制力となる事を期待している事と、日本の平和憲法改正への動きへの懸念も表明した。

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