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オーリャ!

 運ばれてきた牛丼、明らかに量が少ない。「取り替えて!」と言う間もなく店員さんは行ってしまった。ため息をつき「また苦情を言わなきゃいけないのか。早口でまくし立てられたら何言っているか分からないし」と思い顔をしかめたその刹那、別の店員がすぐに気付いて、「代わりをお持ちします」ときた。
 奇跡的な出来事を感動しながら味わっていると、その店員は別の客に見せるためにメニューを取りにきて「失礼します」とまで言った。すっかり気分がよくなり、会計時にチップを弾んだ。
 近頃、レストランでは10%のサービス料が加算される。「サービスなんて受けたっけ」と思うことがある中、釈然としないまま払ってきた。
 気の利いたサービスには喜んで払いたいが、量の少ない牛丼を持ってきたことを思えば、店自体の評価は差し引きゼロか。(規)