母の日を前に、TVやインターネットでは母にまつわる様々なエピソードが紹介されている。2004年にサンパウロ州ヴォトランチンの産院で子供を取り違えられ、実の子と最初に連れ帰った子の2人を育てているリタ・リベイロ・ダ・シウヴァさんもその一人だ。肌の色などから疑問を持ちつつ、別の女性が産んだ子を連れ帰ったリタさんは、夫から浮気を疑われるなどの苦しみを経た後、疑惑解明のためのDNA鑑定で実子と対面。裁判所は子供を取り替えるよう指示したが、生後9カ月になった実子が充分な世話をされてなかったのを見たリタさんは、最初に連れ帰った子供を実母に託す気になれず、二人を育てると主張した。しばらくリタさん達と過ごし、子供達が喧嘩はするものの、互いに離れようとしない様子などを見た実母が子供の養育権を放棄したため、リタさんは喜んで2人を養育。裁判所は今年3月、市役所にリタさんへの18万8千レアルの賠償金の支払いを命じており、1年以内に支払われる予定だ。
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カンタレイラ水系の諸水率が19・6%(未開の水域解放前の基準ではマイナス9・7%)に下がった8日、エスタード紙が、サンパウロ州水道公社が5日断水、2日給水の計画断水を行う可能性も検討中と報じた。一方、ジェラウド・アウキミンサンパウロ市州知事は同日、「60日前の貯水率は5%だったが、現在は未開の水域第3弾を計算に入れなくても20%の水があり、計画断水は不要だ」と、エ紙が報じた内容を真っ向から否定した。サンパウロ市北部などでは毎日、水が来るかと心配している人がいる中、どちらの言葉を信じたらよいものか。