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公約の貯水槽設置遅れる=6月終了予定8月に変更

 サンパウロ市北部に「貯水槽を待つ村」と呼ばれる地域がある。同地域には貯水槽のない家が多く、昨年来の渇水危機の最中、ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)が貯水槽の配布を約束したためにこの名がついた。
 9日付フォーリャ紙によれば、この地域は午後2時から翌朝8時まで断水するが、サンパウロ市州知事の約束した貯水槽は、最近になってやっと市民達の家に届き始めた。
 渇水危機の高まった5カ月前、サンパウロ州知事は、節水のために給水システムの水圧を下げたことでより水不足に苦しみ、貯水槽も無い住民に貯水槽配布を約束した。当初は、一戸あたり125レアルで2万5千個の貯水槽を6月までに配布するはずだったが、現時点でもわずか20%しか配布が終わっていない。6月までの終了予定は8月までに書き換えられた。
 貯水槽があれば、水の出ている間に水を貯める事ができるため、住民は断水後も水を使うことができる。「これで夜もシャワーを浴びられる。昔はコップの水を身体にかけるか、雨水をためて浴びていた」と最近貯水槽が配布されたカルロス・エドゥアルドさん(33)は喜んでいる。