サンパウロ市ゲイ・パレード主催者が、スポンサー不足をうけ、資金確保のために電飾車の上に乗るための腕輪型チケットを売り出したと11日付エスタード紙が報じた。
6月7日のゲイ・パレードで一番長くパウリスタ大通りに留まる公式の電飾車に乗れるチケットは340レアルで、インターネットで100個販売されている。チケットを買えば、電飾車での行進中もドリンク飲み放題、仮装も自由だが、いきすぎた商業主義で、同性愛に対する啓蒙という政治的な意味をなくすと区議する声が上がっているの批判も出ている。
これまでも電飾車に乗れるチケットの販売はあったが、主催者のLGBTパレード協会が直接販売するのは初めてだ。
「電飾車に乗りたいとの要望が多く、今回の決定に至った」とフェルナンド・クアレズマ同協会会長は語る。今回の措置は資金集めの一環でもあり「不景気で金回りが悪くなっている。パレード存続のためには仕方なかった」と続けた。