乗用車や軽量の商用車の販売が大幅に落ち、過剰在庫や生産調整、解雇やレイオフといった言葉が聞こえる自動車業界だが、高級車の販売は逆に伸びていると14日付エスタード紙が報じた。
国内で販売される高級車の70%を占めるドイツ系企業のAudiとBMW、メルセデス・ベンツの3社は1~4月に、昨年同期の1万1807台を18%上回る1万3936台を販売した。これら3社が扱っている車は、1台が9万6千~95万9千レアルだ。
メルセデスは1~4月に昨年同期比31%増の4238台を販売しており、16年2月にサンパウロ州のイラセマポリスに工場を新設する予定だ。Audiも35%増の5018台を販売しており、9月にはパラナ州ノサンジョゼ・ドス・ピニャイスのフォルクスワーゲン社工場内で自社製品の製造を始める。
唯一販売台数が減ったのはBMWだが。それでも減少率は昨年同期比3・5%で、4680台を売り上げている。
他方、一般の乗用車や軽量の商用車の4月の販売台数は、昨年同月比18・4%減の86万1700台で、依然として厳しい状態が続いている。
13日にはGMが、大サンパウロ市圏サンカエタノ工場の従業員900人以上に、18日から5カ月間のレイオフを通達した。レイオフは新たな解雇を避けるための対策で、自動車業界では今年既に4900人を解雇。12カ月の累積では1万4600人が職を失っている。
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