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「この国の原動力は汚職」とうそぶく悪役日系女性

グローボG1電子版12日付でコダマ被告が歌う場面を報じた記事

グローボG1電子版12日付でコダマ被告が歌う場面を報じた記事

 ♪アマンチ・アマーダ(愛おしい愛人よ)―ペトロブラス議員調査委員会で12日、「あなたは闇ドルブローカーのアルベルト・ユセフの愛人だったか?」と質問され、ネウマ・コダマ被告は〃王様〃歌手ロベルト・カルロスの恋愛歌をそう高々と歌って答え、議長から「ここは劇場ではない!」と叱責される場面を演じた。「日系人は真面目」との印象を一変させる堂に入った悪役ぶりだ―と妙な感心をさせられた▼18年の刑を宣告された彼女に怖いものはない。「この国は汚職を原動力にして動いていた。汚職が次の汚職を呼ぶ悪習の循環が切れたから、この国は不況に陥った」と自分の仕事を正当化した▼その報に接し、ウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカの本が先週発売され、その中でルーラ前大統領が《この世界は、不道徳や恐喝までしないと導けない。(中略)これはブラジルを統治する唯一の方法だ》と言ったとされる一節が当地をにぎわしたことを思い出した。これがルーラのメンサロン関与を間接的に認めたものかと話題を呼んだが、ムヒカは否定。この発言が本当なら、ルーラも「汚職がこの国を統治する唯一の方法」と考えているように読める▼6日付エスタード紙読者欄には《「教育国家」(ジウマ第2期政権の標語)において、大学生融資基金(=FIES、財政調整で教育費が締め付けられ、資金が枯渇して15万人以上が融資不可に)の学生が最初に学ぶことは労働者党への不信》とあった。国家財政が厳しくても議員歳費は増額し、教育費は削られる現実から学生諸君は何を学ぶか。教育が遅れていれば汚職が誤魔化しやすいから―は邪推? (深)