先日取材先である戦後移民から、日本国内でのブラジルを形容する表現「地球の〃裏〃側」について意見を聞いた。どうも引っかかるらしいのだ。「地球に表も裏もない」と。
〃裏〃が否定的な連想させるようだ。オーリャ子個人としては「遠く離れていることを表す」だけと思うが、移民ならではのこだわりがあるのか。とはいえ日本でもNHKでは「裏日本」表現はしなくなっているというから、やはり良くない印象があるようだ。
ブラジル人の友人に裏扱いされていることに意見を求めたが、「別に気にならない。頭に対してのお尻といわれるなら別だけど」と笑った。
日本の世界地図は太平洋が中心だが、ブラジルのは大西洋。お互いの国がある場所に重きを置く発想は世界共通か。外交120周年の今年、表裏一体となった交流を期待したい。(桃)