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ルーラ前大統領出馬準備か=ブレーンを集め政策など検討

 ルーラ前大統領は次回大統領選に出馬の噂が出る度にそれを否定し続けてきたが、次回18年に起こりうる大統領選出馬のためのブレーンを集め始めたと18日付フォーリャ紙が報じた。
 「未来のためのグループ」と名付けられたグループは14年に編成され、ルーラ氏の政策事務所であるルーラ研究所で毎週集っていた。
 会合には、同研究所のメンバー始め、フェルナンド・ハダジサンパウロ市長、ルイス・マリーニョ・サンベルナルド市長、アレッシャンドレ・パジーリャサンパウロ市行政関係局長、アルトゥール・エンリッケサンパウロ市労働局長、Coteminasグループの社長を務める企業家のジョズエ・ゴメス氏、アントニオ・パロッシ元財務大臣、ABC金属労組委員長のラファエル・マルケス氏らが名を連ねる。
 ルーラ氏主導の会議では、同氏の主要政策だった社会開発や安定性、人権問題、外交政策などが話し合われている。ルーラ氏は現ジルマ政権の政局調整のあり方に満足していないが、政策を提案せずに大統領に立候補することはありないと終始繰り返しており、自身が出馬した時に打ち出すべき政策がまだ確定していないことも認めている。
 ルーラ前大統領の支持者たちは、前大統領は自身の築いたPT政権の威光が減退するのを恐れており、大統領と共に国民の不満に耳を傾けると共に、解決策を探るために協力者を集め、会議で意見を求めた。
 ラファエル・マルケス氏はすでにルーラ氏を、会議の議長と共に大統領の意味もある〃プレジデンテ〃と呼び、「会議は(大統領が)今後どのような政治方針をとればよいかについて有意義な示唆を得る場所になっている」と述べた。
 ルーラ氏は、労働者党のルイ・ファルコン党首や中央労組のヴァギネル・フレイタス委員長などを加えた会合も15日毎に持っている。