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ベルナルド君の母は自殺か=数々の疑問に検察が再捜査

 南大河州検察局が18日、2010年に同州北西部トレス・パッソスで死亡したオディライネ・ウゴリオネさんの死因に関する再捜査の許可を裁判所に求めたと同日付G1サイトなどが報じた。
 オディライネさんは昨年4月4日に殺され、同月14日に遺体で発見されたベルナルド・ボウドリニ君(当時11)の母親だ。オディライネさんは10年2月10日に、夫でベルナルド君の父親のレアンドロ・ボウドリニ被告の診療所で頭部に銃弾を受けた遺体となって発見された。遺書らしき文書が残っており、警察は自殺と判断したが、オディライネさんの母親のジュッサラ・ウゴリオネさんは当時から、筆跡や遺書の内容から他殺の可能性を疑っていた。
 オディライネさんの死因への疑問は、ベルナルド君が父親や継母のグラシエレ・ウグリニ被告から虐待されていた事や、14年4月4日にグラシエレ被告によって連れ出された同君が薬物注射で死亡し、その遺体がグラシエレ被告の友人とその兄弟が準備したとされる穴に埋められていた事などで、再燃した。同君殺害に使われた薬物は、父親が書いた処方箋で継母が入手していた。
 ジュッサラさんはその後、個人的に鑑識官を探し、遺書の筆跡鑑定などを依頼。3月には遺書は別の人物が書いたという鑑定が出、5月12日には、オディライネさんの遺体発見の2日前に、オディライネさんも共同経営者であるレアンドロ被告の診療所の口座から5万5千レアルが引き出されていた事も判明し、遺族から死因に関する捜査再開が要請されていた。