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展示会出展者集まらず=トラック業界の現状反映

 11月9~13日に予定されている輸送業界関連の展示会の出展者が集まらないと25日付エスタード紙が報じた。
 全国輸送業者連盟が隔年で開催する国際輸送展は40年の歴史を持ち、同種の展示会としてはラ米でも最大規模だ。サンパウロ市のアニェンビーを会場とする展示会は常に、トラック製造業界が主な出展者だった。
 ところが、1~4月のトラック製造業界は販売が39・3%落ち、従業員を解雇したりして生産調整を行っているのが現状で、現在までに参加を申し込んだのは部品やサービスの会社が中心で、トラック製造会社は11社中、VolvoとDAFの2社のみだという。
 それ以外の製造会社は軒並み、解雇やレイオフなどの人員調整や、給与カット、その他の調整も行っている最中に、5日間のイベントに多額の金を投じるのは困難だとして、今年の展示会への参加を取りやめる方向で検討している。
 同展示会に出展する場合、コーナーの貸し出し費やコーナーの設営費、人件費などにかかる費用は小さい場所で500万レアル。少し広めの場所なら1千万レアルかかる。各社の広報担当者はみな、これだけの経費をどこから捻出すればよいのかと頭を抱え込んでおり、「現状ではフェスタは困難だ」とこぼしているという。