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東西南北

 サンパウロ市地下鉄とCPTMの職員組合は26日夜、27日に予定されていたストを延期することを決めた。組合側は前回の賃上げ時からのインフレ分込みで、地下鉄で18・64%、CPTMで17・89%の賃上げを要求していたが、経営者側の提案は、それぞれ7・21%、7・72%と希望を大きく下回っていた。だが、26日朝行われた地方労働裁判所(TRT)の調停で、それぞれ8・82%、8・25%が妥当という判断が出たため、組合側は、経営者側がTRTの判断を受けてどういう結果を出してくるかを待つことにした。その結果は6月1日に出る見込みだが、2日の電車は動くか?
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 27日付アゴラ紙によると、サンパウロ州リメイラのジャルジン・ピラチニンガ池周辺に捨てられたウサギが、400匹まで増えている。3年ほど前にはおよそ20匹だったのに、天敵もいないために生殖が進み、ここまでの数になってしまったという。市はこれ以上の増加を防ぐため、動物愛護団体と協力して引き取り手を求めているが、引き取り前にオスは去勢する予定だ。引き取り先で増え広がり、また新たなウサギが捨てられることを恐れての措置だが、さてどうなるか。
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 25日、サンパウロ市西部バラ・フンダで、偽の交通取締りを行ったとして、レコルデ局のプロデューサー3人が逮捕された。警官に扮した3人が武器を持っていないのを不審に思った住人たちが、警察に通達して御用となった。3人は同局の司会者が担当する番組で使うためのいたずらとしてやったと言うが、許容範囲を超えてしまったようだ。