オイスカ・ブラジル総局とブラジル・ニッポン移住者協会がサンパウロ市チエテ・エコロジコ公園内で行なう植林事業の第二弾に対し、日本経団連が4月、今年度の支援交付を決定した。金額は約4万5千ドル。両団体は9月の事業始動を目指している。
08年に始まった同事業第一弾では、「21世紀の森作り 全伯植樹キャンペーン」の一環として、同公園敷地内に在来種10万本を植林した。前回の植林場所に隣接する廃棄物の不法投棄場所を新たな植林地とし、森林形成のさらなる拡大に着手する。
21日、報告のため来社した公益財団法人オイスカ(中野良子総裁)の渡邉忠副理事長は、第二弾は「日伯友情の森づくり」と題し、3カ年計画で進めると説明。年内に2万本を植えるため、すでに2万5千本の苗木を準備しているという。
20日に現場を視察した同氏は「環境整備だけでなく、自然を保護するための教育も必要」と、子どもたちによる植林コーナー「子どもの森」区画の設置も決めた。「自らの手で木を植える経験を持つことで、もっと植林に関心を向けてほしい。コロニア一般の方にも植樹に興味を持ってほしい」と話した。
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