【既報関連】ジョゼ・マリア・マリン前ブラジルサッカー連盟(CBF)会長逮捕など、国際サッカー連盟(FIFA)を巡る一大汚職スキャンダルの渦中、マルコ・ポーロ・デル・ネーロ現CBF会長は現地時間27日午後、会長選挙を含むFIFA総会のために滞在していたスイスのチューリッヒから急遽帰伯したと29日付伯字各紙・サイトが報じた。
29日早朝に帰伯したデル・ネーロ会長は、同日昼にリオのCBF本部で記者会見に臨んだ。同会長は記者団の質問に対し、「マリン前会長の逮捕は残念に思う。彼の任期中にCBFが交わした契約に私は関わっていないし、無論、誰からも何のリベートも受け取っていない。辞任する気は一切ない」と明言した。また、ロマーリオ上議が中心となって働きかけ、28日に設立が承認された上院議会調査委員会(CPI)が、同会長を捜査の主要目標としていることについては、「同上議にはこれまで何度も言われなき攻撃を受けてきた。そのたびに反撃し私が勝っている。今回も同じだ」と対決姿勢を露にした。
ジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法相は28日、米当局からの要請で連邦警察が国内での犯罪行為に関する捜査を始める意向であることや、連邦検察庁とも話し合いを始めたことを明らかにした。具体的な捜査はリオの連邦警察が担当することになる。
また、FIFA幹部7人の逮捕に繋がったFBIの捜査の主要ターゲットの一つのスポーツマーケティング会社、トラフィック社(サンパウロ市本社)ブラジル人創業者のジョゼ・アヴィラ氏は、逮捕回避を交換条件に、同社が南米サッカー連盟、CBFに大会放映権獲得などの便宜を求めて賄賂を贈っていたことを認めている。
6月のコパ・アメリカを直前に控えるセレソンのドゥンガ監督は「現場のことに集中する。ネーロ会長は環境を全て整えてくれている。私の仕事は何も変わらない。ピッチの上で結果を出すのみだ」と語った。
尚、29日に行われたFIFA会長選では、現職のブラッター会長が対抗のアリ・ビン・アル・フセイン・ヨルダン王国王子を133対73で破り、5選を果たした。
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