全国の自治体や州は、今年に入って一度も、2015年度分の生活扶助(ボルサ・ファミリア)の予算配分を受けていないと1日付フォーリャ紙が報じた。給付金の遅延は、学校や保健センターへの子どもたちの出席率のチェックや受益者の情報更新を危うくする危険性をはらんでいる。
2月から4月にかけて行われた支給は、14年度最終四半期(10~12月)の分だ。ボルサ・ファミリアの支給がこれほどの規模で遅れたことはかつてなかった。
また、連邦政府からの支給の遅れと税収の減少を受け、いくつかの自治体では、ボルサ・ファミリア関連スタッフの解雇も起きている。
社会開発省は遅延を認識し、国庫から予算が配分され次第、至急この状況を正常化されねばならないと言った。
自治体側は、支給遅延は、一般的な社会福祉や特別な社会福祉を管理する照合センター(CrasとCreas)など、他の政策にも影響を与えているという。ペルナンブコ州内陸部サンタクルス・ド・カピバリベ市は、10万人の住民の3割がボルサ・ファミリアを受給している。同市のアレッサンドラ・ビエイラ公民・社会統合局長によると、政府はボルサ・ファミリア関連経費として、月々約3万レアルを同市に送付していた。最後の送金は14年10月分で、今年3月に発生した。
近隣のベゼーロスとサンジョアキン・ド・モンテの2市の会計監査を担当するアマリーニョ・リベイロ氏も、3月送金分は、14年10月分のボルサ・ファミリア給付金と照合センターの運営費だったと述べている。
自治体は、連邦政府がより多くの監査や受益者の記録更新を要求し、自治体の負担が増していると不満を呈している。
リアーショ・ダス・アルマス市でボルサ・ファミリアを担当するフェルナンド・ジョゼーリオ氏は「仕事ばかり増えて、新しく予算はまったくおりない」と述べる。同市は、ボルサ・ファミリアと照合センター運営費として、毎月約1万3千レアルを国庫から受け取ることになっているが、政府からの支給は今年2月で、こちらもやはり昨年10月分だけだった。
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