サンパウロ市西部のガソリンスタンドが2日、通常価格の半額以下でガソリン給油を行い、市民達が長蛇の列をなした。
「税金からの開放日」と記した垂れ幕を掲げたのは、スマレ大通りのガソリンスタンドだ。税込価格は3・099レアルだが、53%安の1・457レアルで30リットルまで給油可能と知った庶民は、早朝から長蛇の列をなした。
このガソリンスタンドは昨年、188台の車と41台のバイクの計229台に5千リットルを給油した。今年の結果は現時点では出ていないが、2003年にリオ・グランデ・ド・スル(南大河)州のポルト・アレグレで始まった「税金からの開放日」はサンパウロ市でも7年目を迎えた。
このイベントは、ブラジルは重税国である事を国民に認識してもらうために始まった。ブラジル税制企画院(IBPT)が先週発表したデータによると、今年のブラジルでは151日間分の給与がそっくりそのまま税金として消えており、来年はこの日数がさらに延びるという。
リオデジャネイロ市ヴェラ・イザベル区テオドロ・ダ・シウヴァ通りのガソリンスタンドは、3・44レアルで販売しているガソリンを56・09%安い1・51レアルで20リットルまで給油可とした。顧客整理のために100番までの番号札をつくって配っていたが、朝の8時半から11時半までだけで少なくとも300人が給油したという。
6月2日の「税金からの開放日」には、少なくとも、南大河、サンパウロ、リオの各州で、このイベントに参加した店があったという。(1日付インフォ・マネー・サイト、2日付G1サイト、同グローボ紙サイトなどより)